エイシンヒエン（1985年生、母センターガーデン）

エイシンヒエン（1985年5月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時10歳）と交配したセンターガーデンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）川端牧場。戦績は、中央平地10戦3勝2着1回。1987年のデイリー杯3歳ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

10月10日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンゴウケツに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月14日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（1988年）

7月10日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、4歳以上400万下の利尻特別（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

7月23日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月10日、中6週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた5戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の箕面特別（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

4歳（1989年）

2月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた6戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリキマナードにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月4日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオタケビを豪脚で半馬身差し切って久しぶりに美酒を浴びた。

4月1日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミスターアダムスをクビ差振り切って3勝目を獲得した。