フェルヴィード（2004年生、母リリオ）

フェルヴィード（2004年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「熱心な（伊）」。毛色は青毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時9歳）と交配したリリオが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地22戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

3月4日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のアドマイヤハートをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3月31日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のゴールドネオをハナ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

5月5日、連闘で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

12月1日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2007ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

4歳（2008年）

6月1日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月15日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

9月20日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

5歳（2009年）

3月1日、中9週で迎えた14戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑前特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 小雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

8月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月6日、中1週で迎えた18戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

9月13日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトモロポケットに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったテンシノマズルに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

6歳（2010年）

8月21日、約10か月半の休み明けで迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。