ビアトリクス（2008年生、母ショーコ）

ビアトリクス（2008年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「『幸せの担い手』の意を持つ、ヨーロッパ系の女性名」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時10歳）と交配したショーコが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

4歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、島川隆哉によって756万円で落札された。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

2月26日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったエチゴイチエに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月2日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

8月14日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のファントムロードを半馬身振り切って未勝利戦を制した。