シルクワンダー（2003年生、母ウエルシュクイーン）

シルクワンダー（2003年4月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部。グランプリホースになれるように」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時8歳）と交配したウエルシュクイーンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地13戦1勝2着5回。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

7月23日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は480kg。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたヒミノクリミナル決め手に屈してハナ差の2着となった。

8月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンライズヴァトーに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4歳（2007年）

1月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた4戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月17日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したマチカネタマカズラにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月31日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったマルイチライデンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月28日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったメイショウアズーロにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（2008年）

6月14日、約13か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、カシノブレイヴリにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月9日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7歳（2010年）

3月27日、約20か月の休養明けで迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。