ハンマークラヴィア（2002年生、母ベルクラシック）

ハンマークラヴィア（2002年3月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ピアノの旧称」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時9歳）と交配したベルクラシックが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地11戦1勝、地方20戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

9月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のホーマンテキーラに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月4日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、6着を確保した。

3歳（2005年）

7月30日、約8か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳以上500万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月19日、中6週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

4歳（2006年）

1月29日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

2月5日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

10月21日、約8か月半の休養明けで迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。

5歳（2007年）

2月18日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

4月1日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

5月6日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の米山特別（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

8月4日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた12戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、一般B2-3（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月16日、連闘で迎えた13戦目は、藤袴特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアップストライドに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

10月9日、中2週で迎えた14戦目は、渡辺匠来場記念（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサダムポラリスに6馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、あけび特別（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた16戦目は、まんりょう特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は前野幸一騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた17戦目は、一般B1-3（金沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた18戦目は、はぼたん特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

12月24日、連闘で迎えた19戦目は、一般B1-3（金沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で前野幸一騎手（6戦2勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

6歳（2008年）

1月5日、中1週で迎えた20戦目は、一般B2-2（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で前野幸一騎手（7戦2勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、小木とも旗祭り杯（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で前野幸一騎手（8戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマヤノスザクに1馬身の差をつけて制した。

4月13日、中1週で迎えた22戦目は、千田チーフありがとう記念（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で前野幸一騎手（9戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクインリボーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月4日、中2週で迎えた23戦目は、一般B4-3（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で前野幸一騎手（10戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月12日、連闘で迎えた24戦目は、一般B4-3（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で前野幸一騎手（11戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた25戦目は、一般B4-3（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で前野幸一騎手（12戦4勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた26戦目は、藤代通子お誕生日メモリアル（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で前野幸一騎手（13戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた27戦目は、一般B4-2（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で前野幸一騎手（14戦4勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた28戦目は、安部竜司騎手を鞍上に迎えて、一般B4-3（金沢ダート1500m 雨/良）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセイカベンザイテンを捕まえ切れず、7馬身差の2着となった。

7月20日、中1週で迎えた29戦目は、一般B4-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部竜司騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた30戦目は、はまゆう特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部竜司騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた31戦目は、一般B4-3（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部竜司騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。