ファストアズライト（1999年生、母Tough as Nails）

ファストアズライト（1999年4月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「光のように速く」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘネシー（当時6歳）と交配したTough as Nailsが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の壬生特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額3,200万円（16万×200口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

4歳（2003年）

1月25日、デビュー戦は柴原央明騎手を鞍上に据えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。馬体重は438kg。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

7月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月17日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレガシーアンサーに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の大濠特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

10月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトリックスターを3/4馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

11月1日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2004年）

3月28日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったウォーターエナンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中2週で迎えた8戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月8日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーセンザオーに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

10月9日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

6歳（2005年）

1月22日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（8戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月7日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシーキングマイラブをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

5月28日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は生野賢一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

7月23日、中7週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったリボンアートにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

8月28日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したシュペリユールに半馬身届かず2着に敗北した。

9月18日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のイソシギに1馬身1/4の差をつけて制した。