バイオレットボス（1999年生、母アースカラー）

バイオレットボス（1999年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時7歳）と交配したアースカラーが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）市川牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着1回、地方9戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2003年の唐津特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、市川牧場から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

10月20日、デビュー戦は畑端省吾騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月9日、中2週で迎えた2戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑端省吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、一般C13（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったチェスナットレディに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4歳（2003年）

1月9日、中1週で迎えた4戦目は、坂口重政騎手を鞍上に迎えて、一般C12（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた5戦目は、一般C14（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた6戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C14（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら先頭で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、オグリチーフに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月16日、中1週で迎えた7戦目は、一般C13（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシルクステイタスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月10日、中2週で迎えた8戦目は、一般C9（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のミツアキセカイオーをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4月8日、中3週で迎えた9戦目は、一般C1（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は坂口重政騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマルタカポプラに3馬身の差をつけて制した。

6月1日、中4週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた11戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた12戦目は、蔵重浩一郎騎手を鞍上に迎えて、あじさい賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るキョウワウィットを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

7月6日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

7月26日、中2週で迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったウッドカッターに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月7日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のベルリオーズに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月11日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウジンライに3馬身半の差をつけて5勝目をマークした。

11月15日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

5歳（2004年）

8月28日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

10月10日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた22戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

12月4日、中5週で迎えた23戦目は、D.ホランド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2004ゴールデンスパートロフィー（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

6歳（2005年）

6月26日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

7月17日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

8月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武英智騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた27戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

9月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武英智騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

7歳（2006年）

4月22日、約7か月半の休養明けで迎えた29戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず14着に終わった。

5月27日、連闘で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

6月11日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の糺の森特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

9月2日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月17日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石神深一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。