クリノスペシャル（2003年生、母ペパーミントグラス）

クリノスペシャル（2003年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時8歳）と交配したペパーミントグラスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鎌田正嗣。戦績は、中央平地23戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年のりんどう賞(500万下牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、鎌田正嗣から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、栗本博晴によって1,627.5万円で落札された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月23日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したグランプリシリウスを差し切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウアンドレに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月9日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマルカアイチャンをクビ差振り切って2勝目をマークした。

11月6日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦2勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず14着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

3歳（2006年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（6戦2勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月14日、中8週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（7戦2勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

9月9日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4歳（2007年）

2月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

7月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた12戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に終わった。

9月22日、中8週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

11月25日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は上村洋行騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5歳（2008年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

6月21日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

6歳（2009年）

3月1日、約8か月半の休み明けで迎えた20戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

3月28日、中3週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた22戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

5月2日、連闘で馬体重を前走から20kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。