タカラマルス（1987年生、母サイコーパール）

Takara Mars

1987.05.24

タカラマルス（1987年5月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルグロリー（当時5歳）と交配したサイコーパールが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原 哲雄。戦績は、中央平地14戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の相馬特別(500万下 牝)。

経歴

デビュー前

坂本栄三郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

3月3日、デビュー戦は佐藤吉勝騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は440kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカシマスズランに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤吉勝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のシルバーガーネットに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月14日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤吉勝騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

4月22日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 小雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤吉勝騎手（3戦1勝）。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤吉勝騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤吉勝騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤吉勝騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた8戦目は、塚越一弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月12日、中4週で迎えた9戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ランフォアロージスに半馬身交わされて2着となった。

8月26日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、リアルタイムに半馬身交わされて2着となった。

9月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月7日、中3週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた12戦目は、出口明見騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の相馬特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口明見騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のタイティアラをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（1991年）

4月6日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、5歳以上900万下の安房特別（中山芝2200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で出口明見騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。