タヤスワイルド（1998年生、母ポリートウショウ）

タヤスワイルド（1998年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時8歳）と交配したポリートウショウが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は滝本健二。戦績は、中央平地29戦2勝2着3回、中央障害4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、滝本健二から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、サラブレッドホールから「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、横瀬兼二によって2,835万円で落札された。

星野忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月23日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

3歳（2001年）

5月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサテライトサンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカオリハイパーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月16日、中2週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（福島ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた8戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた9戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

8月26日、連闘で迎えた11戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

4歳（2002年）

1月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

2月17日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のカフェジュピターに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月3日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は水野貴広騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた15戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、トウカイキュートに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月20日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の金北山特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4月27日、連闘で迎えた17戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八ケ岳特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の三河特別（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

5歳（2003年）

2月8日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/重）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ダンシングホークにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月29日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた25戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は水野貴広騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

8月3日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

8月17日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6歳（2004年）

1月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

2月14日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原隆騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた32戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったオートコンドルから3/4馬身差の2着に敗北した。

4月11日、中3週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は大江原隆騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のフーテンスマイルをハナ差制して久しぶりに美酒を浴びた。