キモンアップル（2020年生、母キモンレッド）

キモンアップル（2020年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+リンゴ」。毛色は栗毛。種牡馬のコパノリッキー（当時10歳）と交配したキモンレッドが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は西村牧場。2022年の金沢シンデレラカップ(牝地方重賞)で2着に入った他、2022年のサファイア特別で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

6月23日、デビュー戦は落合玄太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳（門別ダート1100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールドジェンマに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月2日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で落合玄太騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で落合玄太騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のノブノビスケッツをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

9月28日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのサファイア特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で落合玄太騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、リストンに交わされて2馬身差の2着となった。

10月18日、中2週で迎えた6戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞の金沢シンデレラカップ（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったショウガタップリを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月4日、中6週で迎えた7戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

12月11日、連闘で迎えた8戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

3歳（2023年）

3月12日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた10戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

6月15日、中8週で迎えた11戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のヴィントシュトース賞（川崎ダート900m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のパクスロマーナをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

7月5日、中2週で迎えた12戦目は、疾風賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のパクスロマーナを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

7月26日、中2週で迎えた13戦目は、紅蓮賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモモサンを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月24日、中3週で迎えた14戦目は、星河一天賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のディーエスフランクをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月14日、中2週で迎えた15戦目は、山紫水明賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で町田直希騎手（4戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4歳（2024年）

1月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた16戦目は、一富士賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で町田直希騎手（5戦4勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったララシャンドンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

1月31日、中3週で迎えた17戦目は、竜虎相博賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で町田直希騎手（6戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシークザトゥルースに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中5週で迎えた18戦目は、神奈川の酪農応援賞（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で町田直希騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のハーンドルフに1馬身の差をつけて制した。

4月3日、中2週で迎えた19戦目は、勇気凛凛賞（川崎ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で町田直希騎手（8戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のハーンドルフをクビ差振り切って8勝目を挙げた。