トーホウアルテミス（2015年生、母トーホウガイア）

トーホウアルテミス（2015年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の女神」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したトーホウガイアが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は竹島幸治。戦績は、中央平地10戦2勝。主な勝ち鞍は2020年の海の中道特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月12日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

3歳（2018年）

1月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松若風馬騎手（5戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアスタービーナスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松若風馬騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

4月28日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松若風馬騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセンテリュオに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月20日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で松若風馬騎手（8戦2勝）。17頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

12月16日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の尾張特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松若風馬騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

4歳（2019年）

1月14日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松若風馬騎手（10戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

2月24日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松若風馬騎手（11戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の熊野特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で松若風馬騎手（12戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

4月21日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松若風馬騎手（13戦2勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5月12日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で松若風馬騎手（14戦2勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

11月17日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で松若風馬騎手（15戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの蛍池特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で松若風馬騎手（16戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

5歳（2020年）

1月6日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラスの許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で松若風馬騎手（17戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に終わった。

2月1日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で松若風馬騎手（18戦2勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のテーオーフォルテに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

2020年8月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。