ペアポルックス（2021年生、母ミラクルアスク）

ペアポルックス（2021年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ペア+双子座で一番輝きのある星」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時18歳）と交配したミラクルアスクが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（株）ASK STUD。2025年のキーンランドカップ(G3)で2着に入った他、2025年のオーシャンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

12月23日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー阪神（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマーシーランにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

1月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳戦の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラローズマリーに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月3日、中2週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスのかささぎ賞（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードトレゾールを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

5月5日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったガロンヌにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月25日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したピューロマジックを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月30日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松若風馬騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい17着に敗れた。

10月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた8戦目は、みちのくステークス（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた9戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のナナオを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

4歳（2025年）

2月2日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた11戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ママコチャに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月30日、中3週で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい18着に終わった。

6月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月24日、中7週で迎えた15戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたパンジャタワー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月28日、中4週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に終わった。

11月30日、中8週で迎えた17戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（10戦2勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。