エーブフウジン（2008年生、母ダイイチサクラ）

エーブフウジン（2008年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋風神」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したダイイチサクラが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ダイイチ牧場。戦績は、中央平地29戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2013年の川俣特別(500万下)。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

3月5日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月30日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

5月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたプレミアムテースト決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月11日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したイッツスパーブにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったディープスノーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルクスローンを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

9月3日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

10月22日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

11月13日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の白根特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

4歳（2012年）

1月9日、中7週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

3月25日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったフェアリーレイに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の川俣特別（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシルクレイノルズに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月12日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルターズグロウヴを半馬身振り切って2勝目をゲットした。

6月2日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の稲城特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

7月1日、中3週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のいわき特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2013年）

1月21日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

2月23日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた22戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の川俣特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルエクレウスをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の復刻ダービースタリオンズステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったアーデントに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月20日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた26戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

9月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた29戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。