ハービンガー（1987年生、母フルアテンシヨン）

ハービンガー（1987年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時9歳）と交配したフルアテンシヨンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）隆栄牧場。戦績は、中央平地15戦4勝、地方10戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の天の川ステークス(900万下)。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

2月25日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミスターホウネンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月8日、中5週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。20頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、19番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを17番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、7着に入り込んだ。

5歳（1992年）

3月22日、約22か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

5月9日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレディクロケットに1馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

7月18日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマリンシャトルに3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

8月9日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（6戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンボリフォルテを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

10月11日、中8週で迎えた12戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、白秋ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月29日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

6歳（1993年）

6月13日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダ賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた17戦目は、一般B2 B3（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったジュエルプリンセスから1馬身半差の2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2三（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた19戦目は、神澤和弥騎手を鞍上に迎えて、ムーンビーチ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったグローリータイガーから2馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中3週で迎えた20戦目は、リゲル賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。最後は、勝ったサシシーマから1馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中3週で迎えた21戦目は、オメガ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のワッグガールをアタマ差制して1着ゴールを果たした。

10月13日、中1週で迎えた22戦目は、エンプレス杯（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は神澤和弥騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月18日、中4週で迎えた23戦目は、ノベンバーハンデ特別（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で神澤和弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7歳（1994年）

1月16日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ファーストドリーム賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で神澤和弥騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。11着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた25戦目は、アメジスト賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で神澤和弥騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。