タイキヴァンクール（2021年生、母タイキキララ）

タイキヴァンクール（2021年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+勝者(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンヒカリ（当時10歳）と交配したタイキキララが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は有限会社ビクトリーホースランチ。主な勝ち鞍は2023年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月16日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルティグレを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月21日、中1週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコーティアスマナーに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、中7週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。17頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

3歳（2024年）

1月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

3月16日、中9週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

7月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のカフジキアッキエレに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする