プリティーキャット（2003年生、母ナイスパリス）

プリティーキャット（2003年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「可愛らしい猫」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタバスコキャット（当時12歳）と交配したナイスパリスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地22戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、まるとみ冨岡牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、武田ステーブルによって367.5万円で落札された。

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月30日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は426kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

8月21日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったディープエアーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月29日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

12月3日、中4週で迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3歳（2006年）

6月24日、約7か月の休養明けで迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のジーカップマリーに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月6日、中3週で迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

4歳（2007年）

11月11日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5歳（2008年）

4月19日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた13戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたローズカットダイヤ決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月12日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた16戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

9月28日、中1週で迎えた19戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月25日、中3週で迎えた20戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

6歳（2009年）

7月18日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

8月8日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。