インビンシブルパパ（2021年生、母Shwaimsa）

インビンシブルパパ（2021年9月17日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「無敵のおとうさん」。毛色は鹿毛。種牡馬のShalaa（当時8歳）と交配したShwaimsaが9歳のときに産んだ仔が本馬である。2025年のCBC賞(ハンデG3)に勝利した他、2025年の函館スプリントステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤大士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2024年）

2月18日、デビュー戦はB.ムルザバエフ騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴェサリウスに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月14日、中3週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のシークレットヴァウに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月8日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ブシンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

9月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のルクスメテオールに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月17日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムグランアレグリアカップ（京都ダート1400m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のモズミギカタアガリをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月8日、中2週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2025年）

4月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のマニバドラに1馬身半の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

6月14日、中7週で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張り、4着に入った。

8月10日、中7週で迎えた10戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のジューンブレアを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。