ヒミノサチヒメ（1988年生、母マルジエース）

ヒミノサチヒメ（1988年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のスマノダイドウ（当時18歳）と交配したマルジエースが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）細川牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回。1990年のアラブ3歳特別(アラ系3歳オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤義美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

7月14日、デビュー戦は村山明騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は448kg。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマリンホープに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳400万下（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた3戦目は、斉藤博美騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のワカサルーチェーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（1991年）

1月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、銀杯（京都ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら50kgの斤量を背負って出走。鞍上は村山明騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1800m 曇/良）に牝馬ながら48kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

2月16日、連闘で迎えた7戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1000m 曇/不良）に牝馬ながら51kgの斤量を背負って出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた8戦目は、合谷喜壮騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（小倉ダート1700m 晴/重）に牝馬ながら51kgの斤量を背負って出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上700万下（小倉芝1800m 曇/重）に牝馬ながら51kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で合谷喜壮騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1700m 晴/稍重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は上野清章騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

6月8日、中4週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、トキノテンユウに半馬身交わされて2着となった。

7月6日、中1週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のケンソーコマチに5馬身の差をつけて優勝

7月27日、連闘で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月23日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で村山明騎手（10戦2勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

4歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた19戦目は、銀杯（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で村山明騎手（11戦2勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は斉藤博美騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたミスターキャッシュ決め手に屈してハナ差の2着となった。

2月22日、中1週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は合谷喜壮騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた22戦目は、アラ系4歳以上800万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は村山明騎手（12戦2勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（13戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。