ディーパワンサ（2014年生、母ポロンナルワ）

ディーパワンサ（2014年2月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「スリランカで最古の歴史記録。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のディープブリランテ（当時5歳）と交配したポロンナルワが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦2勝。2016年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で4着に入った他、2016年の中京2歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月3日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のドロウアカードに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエントリーチケットを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた4戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2017年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びを欠き17着に終わった。

5歳（2019年）

2月3日、約21か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

3月30日、中7週で迎えた9戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキラーコンテンツを半馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月6日、中9週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

9月16日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって16着に終わった。

12月28日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの2019ファイナルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエイティーンガールにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6歳（2020年）

3月1日、中8週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

2020年3月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。