バンゴール（2012年生、母ローザブランカ）

バンゴール（2012年2月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「バラの品種名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したローザブランカが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2017年の長岡ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月30日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

3歳（2015年）

3月1日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゴールデンハープに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月26日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、6着を確保した。

7月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエイシンノーティス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月8日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコティニャックをクビ差振り切って2勝目を収める

4歳（2016年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴山雄一騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマイネグレヴィルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月20日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で柴山雄一騎手（7戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月22日、中8週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のオウケンブラックに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

6月25日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月13日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月8日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2017年）

2月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドヴェントスをクビ差振り切って休み明け初戦を制した。

5月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた16戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

9月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のハクサンルドルフに1馬身1/4の差をつけて5勝目を挙げた。

10月14日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（8戦2勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

12月16日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

6歳（2018年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。