シンボリエンパイア（2009年生、母ミスエマ）

シンボリエンパイア（2009年2月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時9歳）と交配したミスエマが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦5勝2着2回。2015年のポラリスステークス(オープンハンデ)で4着に入った他、2014年の2014ファイナルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

1月28日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホクレアポパイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月17日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた4戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のスズカヴィグラスに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月3日、中5週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

7月21日、中3週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月19日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

4歳（2013年）

6月30日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7月13日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、センキに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中5週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月6日、中5週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバルダメンテを豪脚でクビ差だけ差し切ってファンの期待に応えた。

10月19日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のプラントハンターを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月17日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイセイスティングを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2014年）

5月3日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のトロワボヌールをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月10日、中5週で迎えた18戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

11月23日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月28日、中4週で迎えた20戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、2014ファイナルステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6歳（2015年）

3月8日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、4着に入った。

5月3日、中7週で迎えた22戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。