ピオニエトウショウ（2009年生、母キートウショウ）

ピオニエトウショウ（2009年6月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「開拓者（仏）＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時10歳）と交配したキートウショウが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の頌春賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

6歳のとき、トウショウ産業トウショウ牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ハクツ牧場によって615.6万円で落札された。

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

3月17日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月15日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のシャングリラに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月27日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

4歳（2013年）

2月3日、約8か月半の休養明けで迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月16日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

3月16日、中3週で迎えた7戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4月27日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、エンドレスノットにクビ差交わされて2着となった。

5月25日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

6月22日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

8月11日、中2週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月28日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテムジンをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

11月30日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月15日、中1週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2014年）

1月13日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の頌春賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフェアエレンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

5月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のBSイレブン賞（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

12月21日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（6戦2勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。