インザブラック（2006年生、母マルカアイリス）

インザブラック（2006年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒字で。毛色より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時7歳）と交配したマルカアイリスが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地14戦1勝、地方6戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

3月7日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は520kg。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

8月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月27日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた5戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、一般C22（荒尾ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のキャンディロックに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月10日、中5週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた6戦目は、一般C18（荒尾ダート950m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のサチノミステンマに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2010年）

1月12日、中4週で迎えた7戦目は、新春特選（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉村一樹騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のオールフォーラヴに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月26日、中1週で迎えた8戦目は、水仙特選（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉村一樹騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダーホーマから3/4馬身差の2着に敗北した。

3月9日、中5週で迎えた9戦目は、3939にしてやんよ杯（荒尾ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で杉村一樹騎手（4戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた10戦目は、一般C8（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で杉村一樹騎手（5戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったファストカントリーからハナ差の2着に甘んじた。

7月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月3日、中3週で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハシルヨミテテに1馬身1/4の差をつけて4勝目を獲得した。

5歳（2011年）

3月19日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の海の中道特別（小倉芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

6月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

9月3日、中7週で迎えた18戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の八神峰特別（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。