ワイルドエミュー（1986年生、母タニイチパワー）

ワイルドエミュー（1986年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時14歳）と交配したタニイチパワーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地21戦2勝。主な勝ち鞍は1989年の4歳400万下(牝)。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月9日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月17日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエンドレスアローを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月31日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

11月20日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳400万下のかえで賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月11日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

3歳（1989年）

1月16日、中2週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の若菜賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳400万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（6戦1勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアジサイクィーンに1馬身の差をつけて優勝

3月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

7月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の阿寒湖特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（9戦2勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八甲田山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

9月17日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（11戦2勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（12戦2勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた15戦目は、北川和典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（13戦2勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（14戦2勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

4歳（1990年）

1月6日、中2週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

1月13日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（15戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の城崎特別（阪神ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（16戦2勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（17戦2勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。