エーシンオマーン（2010年生、母エイシンワンシャン）

エーシンオマーン（2010年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋オマーン首長国」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時13歳）と交配したエイシンワンシャンが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地10戦0勝2着1回、地方9戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年のゴールデンジョッキーカップ(B1 B2)。

経歴

デビュー前

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

1月13日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月10日、中3週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエルシェロアスールにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月1日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4歳（2014年）

6月4日、約10か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウマンヨウをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

6月25日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデンコウウンリュウに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたマスソングウインド決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月1日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマスソングウインドに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月28日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のポッドタイムをハナ差振り切って断トツ人気に応えた。

9月25日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマスソングウインドに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月16日、中2週で迎えた17戦目は、JAグループ兵庫兵庫米特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシルクイングレイヴに1馬身の差をつけて1番人気に応えた。

12月11日、中3週で迎えた19戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンジョッキーカップ（園田ダート1870m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のジーエスマルコを半馬身振り切って6勝目を掴み取った。