ヴィルトゥオーサ（2009年生、母ベビーグランド）

ヴィルトゥオーサ（2009年2月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「超一流の女性演奏家（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時15歳）と交配したベビーグランドが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方26戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の聖夜きよしこの夜特別(一般C3-1)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

5月13日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6月23日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

9月9日、中5週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月8日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般C3 11（高知ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るイエローシュシュを次元の違う末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

10月21日、中1週で迎えた7戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るフジヤマワカムシャを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

11月4日、中1週で迎えた8戦目は、紅葉土佐路特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したドリームポルカを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3-7（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉兼育康騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のティーンチャーチに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月25日、連闘で迎えた10戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で倉兼育康騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のブラックリベリオンに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月9日、中1週で迎えた11戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、田野二十三士公園特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったパイクーヤに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた12戦目は、聖夜きよしこの夜特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は倉兼育康騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシーノヴァリスを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

4歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2-3（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（6戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ユメノカケハシに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

1月27日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（7戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた15戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で倉兼育康騎手（8戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のティーンチャーチに2馬身の差をつけて制した。

3月10日、中1週で迎えた16戦目は、土佐はし拳特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で倉兼育康騎手（9戦6勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた17戦目は、香川県オリーブ特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で倉兼育康騎手（10戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた18戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、一般C2-3（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた19戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、新緑萌ゆる土佐路特別（高知ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシーセラピスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月4日、中1週で迎えた20戦目は、内原野つつじ特別（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた21戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、たけのこの土佐煮特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた22戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、道の駅「四万十とおわ」特別（高知ダート1300m 小雨/重）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた23戦目は、乗ろうよ路面電車特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた24戦目は、七夕特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は中西達也騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月6日、約3か月の休み明けで迎えた25戦目は、須藤優騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた26戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は別府真衣騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた27戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C1-4（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1-4（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のレッドローランに1馬身の差をつけて7勝目をゲットした。

12月7日、中1週で迎えた29戦目は、徳島県うずしお特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は西森将司騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた30戦目は、一般C1-3（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は須藤優騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

5歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた31戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は西森将司騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。