チカノワール（2014年生、母フレアキャスケード）

チカノワール（2014年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より＋黒（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時8歳）と交配したフレアキャスケードが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2018年の玄海特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のスーサンゴーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2017年）

1月22日、中5週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

2月25日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

5月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた6戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたチャレアーダ決め手に屈してハナ差の2着となった。

8月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したスズカディープにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月20日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

12月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4歳（2018年）

4月28日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエクレアスパークルにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月12日、中1週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

6月16日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフライングレディをアタマ差振り切って久々に勝利を挙げた。

7月29日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のレッドカイザーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（10戦2勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり6着に終わった。

5歳（2019年）

2月10日、中8週で迎えた19戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦2勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月4日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（12戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた22戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく最後はバレーノロッソと並んで4着同着となった。

6月9日、中2週で迎えた23戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた25戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

8月11日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

10月19日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて7着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

6歳（2020年）

2月15日、約3か月の休み明けで迎えた29戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたベストアクター決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月14日、中3週で迎えた30戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2020年3月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。