アドマイヤムサシ（2002年生、母ビワプリムラ）

アドマイヤムサシ（2002年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋剣豪の武蔵」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したビワプリムラが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日西牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着3回、地方10戦0勝2着1回。2005年の昇竜ステークス(オープン)で2着に入った他、2005年のジュニアカップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、日西牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

6月27日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったベストマインドに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

7月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンオースに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月28日、中6週で迎えた3戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月16日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月18日、中8週で迎えた5戦目は、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

3歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

3月13日、中5週で迎えた8戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったロスメレンゲスにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3月27日、中1週で迎えた9戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルブツブリザードを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

4月30日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたシンメイレグルス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の川西特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

4歳（2006年）

1月29日、中6週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

5歳（2007年）

6月17日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

12月1日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

6歳（2008年）

1月20日、中4週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

2月10日、連闘で迎えた27戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハンドレッドスコアをアタマ差振り切って久々に美酒を浴びた。

3月1日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた29戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた30戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

6月8日、中7週で迎えた31戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、高千穂峰特別（佐賀ダート2000m 雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

6月22日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた32戦目は、多良岳特別（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた33戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、黒髪山特別（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた34戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、KJ2の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

8月3日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた35戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、韓国岳特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず3着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた36戦目は、天山特別（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月31日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、開聞岳特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隆二騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた38戦目は、下條知之騎手を鞍上に迎えて、脊振山特別（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

10月5日、中1週で迎えた39戦目は、久住山特別（佐賀ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下條知之騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマリットチャージを捕まえ切れず、6馬身差の2着となった。

10月19日、中1週で迎えた40戦目は、雷山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下條知之騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。