アメストリス（2022年生、母キョウワエステル）

アメストリス（2022年4月2日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時13歳）と交配したキョウワエステルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は協和牧場。2025年の’25桃花賞(牝)に勝利した他、2025年のサルビアカップ(牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、協和牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、によって円で落札された。

稲益貴弘厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2024年）

7月21日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳戦のリアトリスデビュー（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は439kg。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のインディスピュテブに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月26日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハセノブライアンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月10日、中5週で迎えた3戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の影武者賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦のシーサイドアイドル特別（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るパレンケを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利をモノにする

11月26日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳戦のプルザトリガー・メモリアル（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野畑凌騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアランフェスローズに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月31日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳戦の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野畑凌騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

3歳（2025年）

1月16日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの’25桃花賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で野畑凌騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のドナギニーに1馬身3/4の差をつけて4勝目を獲得した。

2月24日、中5週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で野畑凌騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4月30日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で野畑凌騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

8月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンのアレキサンドライトカップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で野畑凌騎手（7戦2勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で野畑凌騎手（8戦2勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で野畑凌騎手（9戦2勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンのロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で野畑凌騎手（10戦2勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。