キボウノダイチ（2015年生、母ラクスクライン）

キボウノダイチ（2015年4月16日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「希望の大地」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバゴ（当時14歳）と交配したラクスクラインが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はカナイシスタッド。2018年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月6日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテイエムリボーをハナ差振り切って初白星を挙げた。

8月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

10月21日、中7週で迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

12月24日、中5週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、サンラモンバレーにクビ差交わされて2着となった。

3歳（2018年）

1月27日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

5月26日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメールドグラースに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

10月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

12月8日、中4週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

4歳（2019年）

1月26日、中6週で迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

5月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

7月20日、中7週で迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのいわき特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

8月25日、中4週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2020年）

12月13日、約16か月の休養明けで迎えた17戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

6歳（2021年）

3月27日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

8月14日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの柳川特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

7歳（2022年）

2月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた21戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

5月22日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの揖斐川特別（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

9月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

8歳（2023年）

4月23日、約7か月半の休養明けで迎えた25戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は城戸義政騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田中健騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた28戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

8月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの近江特別（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（2戦0勝）。17頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた32戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

2023年12月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。