トップポジション（1988年生、母スノーシヨツト）

トップポジション（1988年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のグランデイ（当時16歳）と交配したスノーシヨツトが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の火の山特別(900万下)。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

3月17日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアグネスガールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月26日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

10月26日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したプレーリーラブに半馬身届かず2着となった。

4歳（1992年）

1月19日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオーバーゴルデンに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月8日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦1勝）。17頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5月9日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（7戦1勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のツールドフランスを3/4馬身振り切って3勝目を獲得した。

7月11日、中5週で迎えた15戦目は、豊明市制20周年記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

11月7日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（9戦2勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

11月22日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（10戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（11戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメリーリーフにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月26日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（12戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

5歳（1993年）

2月27日、中8週で迎えた20戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のピアロッチに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手にした。