クロスウィンド（2015年生、母プリンシプルレディ）

クロスウィンド（2015年5月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「十字＋風」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴァーミリアン（当時13歳）と交配したプリンシプルレディが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。2018年のロジータ記念(牝S1)に勝利した他、2018年の王冠賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大北牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、大北牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、泉俊二によって194.4万円で落札された。

若松平厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

5月11日、デビュー戦は佐々木国明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は456kg。6頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のジョウショーメイトに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月11日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ3（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦1勝）。5頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ1（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（2戦1勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目立つような脚を使えず3着に終わった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 小雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐々木国明騎手（3戦1勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、2歳（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐々木国明騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったアンフィーサにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月9日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で佐々木国明騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のビジネスライクをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月18日、中5週で馬体重を前走から23kg減らして迎えた7戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若潮特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

3歳（2018年）

2月1日、中5週で迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若竹特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったヴオロスに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月14日、中1週で迎えた9戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

4月18日、中8週で迎えた10戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の牡羊座特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく3着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた11戦目は、チューリップ特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクベーラに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月30日、中1週で迎えた12戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた13戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、カツゲキジャパンにクビ差交わされて2着となった。

7月26日、中4週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマッドドッグをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月16日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

10月2日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦のハートビートレディース（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタオルデスカーフに2馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

11月6日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のさざんか賞（船橋ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月28日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクレイジーアクセルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月30日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

4歳（2019年）

2月27日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4月4日、中4週で迎えた21戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、卯月オープン（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた22戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（マジェスティッ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。