ポメランチェ（2019年生、母オレンジティアラ）

ポメランチェ（2019年2月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「みかん(チェコ語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時18歳）と交配したオレンジティアラが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のすずらん賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月19日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は392kg。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のナムラリコリスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

9月5日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたヴィアドロローサ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月9日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

11月14日、中4週で迎えた5戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

3歳（2022年）

2月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのかささぎ賞（小倉芝1200m 雪/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

7月3日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、カフジテトラゴンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

10月16日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で今村聖奈騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。15着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた10戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2023年）

1月14日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は今村聖奈騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

6月11日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、鷲頭虎太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

7月22日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷲頭虎太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2023年7月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。