シュアリーウィン（1990年生、母ヒミノトップレディ）

シュアリーウィン（1990年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハードツービート（当時21歳）と交配したヒミノトップレディが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村中一英。戦績は、中央平地23戦3勝2着5回。1995年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2着に入った他、1994年のステイヤーズステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月26日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るハヤチャンプを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

10月17日、中2週で迎えた2戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったガレオンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のレガシーサンクスに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

3歳（1993年）

1月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島貞博騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

9月26日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた11戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャンソニエールを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、6着を確保した。

4歳（1994年）

3月20日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた14戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったシャマードシンボリにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月1日、中3週で迎えた15戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた16戦目は、メイステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、アイルトンシンボリに交わされて2馬身差の2着となった。

10月9日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、エアダブリンに3/4馬身交わされて2着となった。

5歳（1995年）

1月28日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、エアダブリンに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月19日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手（9戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月12日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。