ファーストシンプル（1995年生、母シマノシルビア）

ファーストシンプル（1995年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモガミ（当時19歳）と交配したシマノシルビアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ハクツ牧場。戦績は、中央平地24戦1勝2着1回。1998年の紅梅ステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

6月14日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず3着に終わった。

8月10日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったスイングボーイに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジンガロに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月23日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3歳（1998年）

1月11日、中3週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月15日、中2週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

4月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず14着に敗れた。

9月20日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4歳（1999年）

4月18日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（5戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた20戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の’99アジアジョッキーズ（1）（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた24戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。