コウエイマーベラス（1998年生、母コウマンサウンド）

コウエイマーベラス（1998年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時14歳）と交配したコウマンサウンドが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊郷牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回。2001年の菜の花賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、豊郷牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、伊東政清によって1,165.5万円で落札された。14歳のとき、佐竹学から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、RUMIファームによって52.5万円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

9月10日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びで猛進したが、伸びてきたシークスプレンダー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のファルコンシチーをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

10月28日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したマーブルステラにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月10日、中1週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

3歳（2001年）

1月6日、中3週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホーマンミヤビに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

1月21日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

2月24日、中4週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

3月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、ハイペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

4歳（2002年）

10月12日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から56kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って7着に敗れた。

11月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。