スイートグラーツ（2005年生、母スイートスリリング）

スイートグラーツ（2005年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋オーストラリアの世界遺産より」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時16歳）と交配したスイートスリリングが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地15戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

8歳のとき、シンボリ牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、西村新一郎によって89.25万円で落札された。

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

10月8日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は424kg。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月25日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

3歳（2008年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

3月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったプライドオブキングに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで踏ん張ったが、マッシュアップに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月20日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のニシノシズルをアタマ差振り切って待望の初白星を挙げた。

5月11日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

9月21日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

11月2日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

12月27日、中7週で迎えた13戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

4歳（2009年）

8月23日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

5歳（2010年）

4月11日、約7か月半の休養明けで迎えた15戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。