イケトップガン（2004年生、母オークスピリッツ）

イケトップガン（2004年6月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時12歳）と交配したオークスピリッツが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は村上牧場。戦績は、中央平地35戦5勝2着2回、地方1戦0勝。2012年の函館記念(ハンデG3)で2着に入った他、2008年の中日新聞杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、村上牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、アーリーカンパニーによって315万円で落札された。

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月23日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2007年）

5月19日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

10月7日、中4週で迎えた5戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい17着に終わった。

10月14日、連闘で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

10月27日、中1週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムアンコールを差し切れず、3馬身差の2着となった。

11月11日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のカゼノユクエをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

4月20日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤエノアカハチをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

7月6日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたショウナンラヴァー決め手に屈して半馬身差の2位に入線したが、その後8着に降着となった。

10月25日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のチョウサンデイに1馬身の差をつけて3勝目を手にした。

11月23日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロスペトリュスをハナ差振り切って4勝目を掴み取った。

12月13日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（7戦3勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2009年）

2月8日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（9戦3勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のタニノディキディキに1馬身1/4の差をつけて5勝目を奪取した。

7月12日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（10戦3勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

8月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

6歳（2010年）

10月31日、約14か月の休養明けで迎えた27戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた28戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた29戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（11戦3勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

8歳（2012年）

4月7日、約16か月の休養明けで迎えた30戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた31戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた32戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた33戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（12戦3勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた34戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったトランスワープに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9歳（2013年）

9月22日、約14か月半の休み明けで迎えた35戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（13戦3勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

12月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、あぜのきらめき特別（金沢ダート2000m 雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。