トーヨーサンバ（1998年生、母サンダードーム）

トーヨーサンバ（1998年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時6歳）と交配したサンダードームが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）トーヨークラブ北海道支店。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回、地方2戦0勝2着1回。2001年の関東オークス(牝G3)で2着に入った他、2000年の北海道3歳優駿(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月22日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は490kg。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず13着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（福島ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したエーピーサルートを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月1日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月22日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイニングタッチに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の北海道3歳優駿（門別ダート1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

3歳（2001年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

3月25日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のユノブラウニーに4馬身の差をつけて制した。

4月22日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイニングレディからアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（2002年）

1月7日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた12戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

2月16日、中5週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。