ゼンノワスレガタミ（2014年生、母ダイヤモンドビコー）

ゼンノワスレガタミ（2014年1月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母の忘れ形見」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したダイヤモンドビコーが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上欽哉。主な勝ち鞍は2019年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月23日、デビュー戦はA.アッゼニ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

3歳（2017年）

1月17日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のシンギュラリティに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月22日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた4戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

8月19日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエレメンツを上がり4位の末脚でアタマ差だけ差し切って2勝目を掴み取った。

9月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したカネコメオスターにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上はA.アッゼニ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したサンライズウィズに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2018年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月21日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタイユールに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月6日、中1週で迎えた11戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

7月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

12月2日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5歳（2019年）

2月9日、中9週で迎えた14戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。10着に敗れた。

3月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るダノンロイヤルを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月16日、中3週で迎えた17戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月27日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

11月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

6歳（2020年）

2月1日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの舞鶴ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた22戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。12着に敗れた。

4月14日、中6週で迎えた23戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

7歳（2021年）

1月26日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた24戦目は、伊藤裕人騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウス特別（川崎ダート2000m 晴/重）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた25戦目は、春花特別（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤裕人騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の早春賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤裕人騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた27戦目は、トゥインクルオープニング賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤裕人騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた28戦目は、春風賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤裕人騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた29戦目は、新緑賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤裕人騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

5月27日、連闘で迎えた30戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、青葉空特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。