ピンクバンサー（2004年生、母Flying Honors）

ピンクバンサー（2004年2月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「桃色＋用心棒」。毛色は栗毛。種牡馬のElusive Quality（当時11歳）と交配したFlying Honorsが18歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦1勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方10戦1勝。主な勝ち鞍は2006年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

8月27日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は498kg。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた3戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヒラボクオウショーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月4日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でL.イネス騎手（1戦1勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

3歳（2007年）

3月18日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

6月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のインディアトロフィー（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた7戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、アルファルド特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月25日、連闘で迎えた8戦目は、アンタレス特別（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月2日、中5週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月2日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

4歳（2008年）

4月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた12戦目は、加古川特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

6月12日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ファンシーホイップ特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

6月19日、連闘で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ミザール特別（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（2009年）

1月25日、約7か月半の休養明けで迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

2月3日、連闘で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

2月22日、中2週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

4月5日、中1週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールデンジュビリにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

4月19日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた21戦目は、ミランダ特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウラスターに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

6歳（2010年）

1月30日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月15日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、JAとまこまい広域メロン特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

7月29日、中1週で迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、サイアーライン特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた27戦目は、THEサッポロビヤガーデン特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。