グラディス（2012年生、母イソシギ）

グラディス（2012年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ウェールズ語で『王女』や『グラジオラスの花』を意味する人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のスタチューオブリバティ（当時12歳）と交配したイソシギが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地7戦0勝2着1回、地方11戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2017年のクリプトポダ賞(一般B2)。

経歴

デビュー前

若松平厩舎（北海道）へ入厩。

3歳（2015年）

10月7日、デビュー戦は佐々木国明騎手を鞍上に据えて、3歳以上C4-7（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、ラファーガに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳以上C4-6（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るジョウノチェリーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月5日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

11月10日、連闘で迎えた4戦目は、3歳以上C4-4（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木国明騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ハヤブサライデンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2016年）

2月8日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般C25（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、マイアイガウチョにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月10日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の一般C20（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジュンコアーに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月25日、中1週で迎えた7戦目は、タンポポ特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月4日、中0週で迎えた8戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のミツアキターに2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7月9日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

7月16日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた11戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

5歳（2017年）

4月9日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったタガノグロリオーサに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月6日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伴啓太騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

8月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伴啓太騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた16戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般B2（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、レイズアスマイルに交わされて1馬身差の2着となった。

9月30日、中1週で迎えた17戦目は、もみじ賞（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、チャンピオンムーンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中9週で迎えた18戦目は、クリプトポダ賞（水沢ダート850m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のヴェニットをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。