ウィスパー（2013年生、母グリッツェルン）

ウィスパー（2013年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ささやき」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時21歳）と交配したグリッツェルンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ノースガーデン。戦績は、中央平地3戦0勝、地方5戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2017年の祝定年お疲れ様佐藤眞二記念G60(一般C2四五六)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノースガーデンから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、河村隆平によって378万円で落札された。

天間昭一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

1月31日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

2月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた3戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

4歳（2017年）

1月2日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた4戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C3十一十二十三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったラフェデビジューに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月31日、中3週で迎えた5戦目は、一般C3八九十（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエッブレッツァに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月3日、中3週で迎えた6戦目は、一般C2九十十一（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカンナカムイを次元の違う末脚で半馬身差し切って2勝目を挙げた。

4月3日、中3週で迎えた7戦目は、祝定年お疲れ様佐藤眞二記念G60（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイムヒアーを上がり2位の末脚で半馬身差し切ってファンの期待に応えた。

5月16日、中5週で迎えた8戦目は、一般C1八（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。