ウルトラマリン（2017年生、母ムツミマーベラス）

ウルトラマリン（2017年1月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「群青」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時21歳）と交配したムツミマーベラスが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は田中裕之。2021年の大阪スポーツ杯(オープン)に勝利した他、2021年のNST賞(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中裕之から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって1,512万円で落札された。

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月6日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月14日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したグッドブリッジを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月10日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

3歳（2020年）

2月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマックスに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月23日、中1週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のメイショウマサヒメに1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月3日、中5週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

6月14日、中5週で迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの洲本特別（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のイメルに3馬身の差をつけて3勝目を手にした。

8月15日、中8週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの上越ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて突き抜け、最後は2着のテルモードーサに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月26日、中5週で迎えた10戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2021年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた13戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアポロビビにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中5週で迎えた15戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

7月8日、中9週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月22日、中5週で迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、伸びてきたノンライセンス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中8週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のヴァニラアイスを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月14日、中2週で迎えた19戦目は、室町ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

5歳（2022年）

1月16日、中8週で迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

3月12日、中7週で迎えた21戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

8月21日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

10月8日、中6週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

2022年10月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。