ハードビクトリア（1986年生、母イワミトーコー）

ハードビクトリア（1986年5月22日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトレボロ（当時7歳）と交配したイワミトーコーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松本信行。戦績は、中央平地12戦0勝2着2回、中央障害6戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の障害5歳以上未勝利。

経歴

デビュー前

吉田三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

10月9日、デビュー戦は中竹和也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

12月18日、中7週で迎えた3戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

3歳（1989年）

1月15日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた5戦目は、樋口弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた6戦目は、桜井誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したトーアジュリエットを差し切れず、1馬身差の2着となった。

3月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は林満明騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

5月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

9月17日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月24日、連闘で迎えた11戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（6戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったトーワスマイルに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月14日、中2週で迎えた12戦目は、出口敏幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

12月23日、中9週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は林満明騎手（7戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

4歳（1990年）

1月13日、中2週で迎えた14戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（8戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた15戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（9戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。

3月11日、中2週で迎えた16戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（10戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったストロベリーキットから1馬身半差の2着に敗北した。

3月31日、中2週で迎えた17戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（11戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のタマスワローをクビ差制して待望の初勝利を挙げた。

4月21日、中2週で迎えた18戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は中竹和也騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。12着に終わった。