ハバネロキャット（2003年生、母クリスティキャット）

ハバネロキャット（2003年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「世界一辛いといわれる唐辛子＋父名の一部。父を越えてほしいから」。毛色は鹿毛。種牡馬のタバスコキャット（当時12歳）と交配したクリスティキャットが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地28戦2勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額840万円（4.2万×200口）で一口馬主が募集された。

嶋田潤厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

2月26日、デビュー戦は大庭和弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は414kg。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に敗れた。

3月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

4月23日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月14日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のジョウノエリザベスに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月10日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

10月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大庭和弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

4歳（2007年）

1月13日、中7週で迎えた8戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた10戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2500m 小雨/重）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた11戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

8月5日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の小名浜特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた14戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2600m 小雨/重）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入り込んだ。

12月16日、中4週で迎えた15戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5歳（2008年）

1月20日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は草野太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

3月8日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

4月19日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は草野太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月18日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の加治川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

6月28日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の岩木山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

11月1日、中8週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は草野太郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のザリーンをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

11月22日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で草野太郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

6歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で草野太郎騎手（7戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。