ビッグハート（2001年生、母サクラタイム）

ビッグハート（2001年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大きい心」。毛色は鹿毛。種牡馬のエアジハード（当時6歳）と交配したサクラタイムが18歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤敏明。戦績は、中央平地13戦1勝。主な勝ち鞍は2003年の2歳新馬(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、伊藤敏明から「北海道8月市場サラブレッド1歳」と「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

谷原義明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月27日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のクリスタルヴィオレを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月20日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3歳（2004年）

4月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

7月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の塩屋埼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

8月15日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（3戦1勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

11月13日、中8週で迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2005年）

12月11日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に敗れた。