タイセイフェリーク（2020年生、母レーヴルシード）

タイセイフェリーク（2020年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+夢の世界のように美しい(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のミッキーロケット（当時7歳）と交配したレーヴルシードが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田中成奉によって2,200万円で落札された。

田中克典厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月8日、デビュー戦は小沢大仁騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は424kg。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2023年）

2月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた4戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

5月6日、中6週で迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアレンテージョにアタマ差届かず2着に惜敗した。

7月1日、中7週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたバトルハーデン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたテンクウハット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月27日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウォーターフルールをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松若風馬騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアレンテージョをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

12月24日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松若風馬騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2024年）

1月14日、中2週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月28日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（8戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた15戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの町田特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヘデントールに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケトンボを鮮烈な末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を掴み取った。

10月6日、中1週で迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの昇仙峡ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたワイドエンペラー決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月3日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。