カシミールダンサー（1987年生、母ベリーグランド）

カシミールダンサー（1987年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時13歳）と交配したベリーグランドが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の新緑賞(500万下)。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

9月9日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

9月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

11月4日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったホワイトストーンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3歳（1990年）

3月11日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマキノノーザンを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月21日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の新緑賞（東京芝2200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルグジャンヌに4馬身の差をつけて優勝

5月27日、中4週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

6月23日、中3週で迎えた8戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

11月10日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

12月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。